私は、2027年のAIは単に「仕事を少し速くする」だけでは終わらないと思っています。
もっと厄介なことが起きるはずです。
会社の中で、本当に価値を生んでいる人は誰か。
そして、組織の惰性だけで何となく存在してきた役割は何か。
それをAIがはっきり可視化する。
これまでテック業界は、役割をきれいに分けるのが好きでした。
BA
SA
PM
Scrum
Dev
QA
DevOps
でもAIがすでに、
要件のドラフトを書く
コードを書く
テストを生成する
デプロイを支援する
会議を要約する
ドキュメントを書く
解決案を提案する
ところまで来ているなら、問いはもう
「どの役割が先に置き換わるのか」
ではありません。
本当の問いは
「そもそも、ここまで細かく役割を分けたまま維持する必要があるのか」
です。
そして多くの会社で、その答えはNoになると思います。
開発者は消えません。
でも、速くコードを書けることだけで価値を出していた開発者は、かなり厳しくなるはずです。
QA、BA、DevOpsもゼロにはならない。
ただし、価値の中心が繰り返し実行の部分にあるなら、かなり強く圧縮されます。
2027年には、多くの会社が大きく2つのグループに縮んでいくと思います。
1. 考える、設計する、決める、調整する人たち
BA / SA / PM / Scrum / Productの能力が混ざった側
2. 実際にプロダクトを作る人たち
コード、テスト、自動化、デプロイ、技術運用を担う側
しかも「作る側」も、これまでのように細かく分かれたままではいられない。
1人に求められることは増えます。
コードが書ける
テストできる
デプロイできる
デバッグできる
AIをレバレッジとして使える
ベトナムのアウトソーシング企業は、かなり早い段階で打撃を受けると思います。
なぜなら、多くの会社が売っているものが、まさにAIによって価値を削られやすいものだからです。
人数
実行作業
マンパワー
プロダクト企業も、そこまで安全ではありません。
小さなチームでもプロダクトを作り、回せるようになったら、必ずこう聞かれます。
「なぜ、今まで通りの大きさの組織を抱える必要があるのか」
そして影響はITだけでは終わりません。
HR、法務、経理、社内オペレーション、書類処理、レポート業務。
こうした職種も、もし業務の大半が
取りまとめ
テンプレート確認
下書き作成
繰り返し処理
で成り立っているなら、かなり厳しく見直されるはずです。
2027年には、会社は肩書きを前ほど重視しなくなると思います。
代わりに、もっと現実的なことを聞くようになる。
この人は本当に仕事を持てるのか
問題から解決まで自走できるのか
AIでアウトプットを増幅できるのか
実際の成果を出せるのか
肩書きの価値は下がる。
実際に仕事を背負える力の価値は上がる。
だから私は、2027年は単に「いくつかの仕事がAIに奪われる年」だとは思いません。
むしろ、
今までの会社が、以前ほど価値のない役割にどれだけコストを払ってきたかを、認めざるを得なくなる年
だと思っています。
最後に残るのは、肩書きがきれいな人ではない。
残るのは、
スキルの幅が広い人
本当の価値に近い人
AIをうまく使える人
仕事を端から端まで持てる人
です。